明日は、成人の日です。(埼玉県内では、7万1466人が新成人となります。)
さて、ここにある雑誌に掲載されていた、小学校2年生の髙﨑くんが書いた詩があります。
みなさん、少しお読みください。
おかあさんのたからもの 小2 高﨑利基
「おかあさん。なにがほしい。」
「なにもほしいものはない。」
「それじゃあ、今までにもらったもので、一番うれしかったものはなあに。」
「としくん。」
「えっ」
おかあさんのたん生日に聞いてみたら、おかあさんがそう言ったので、ぼくはびっ
くりしました。そして、おかあさんは、
「としくんは、神様からもらった、だいじな、だいじなたからものなんだよ。」
と言ってぼくの顔をじっと見ました。
ぼくはいろいろ考えて、『ありがとうの手紙』をプレゼントしました。
おかあさんは、その手紙を読んでちょっとなきそうな顔になりました。
それから、にっこりわらって
「としくん、大すき。」
と言って、ぼくをぎゅーっとだきました。
ぼくはおかあさんのだっこが大好きです。
とってもいい気持ちで、元気や勇気が出ます。
「ぼくは、おかあさんのたからものなんだよね。たからものは、キラキラしている
でしょ。だから、ぼくも、にこにこしているね。
それから、いろんなことを、いっしょうけんめいがんばるからね。」
いかがですか。この会話をしている髙﨑くんとお母さんの様子が目に浮かぶようですね。
当たり前のような会話ですが、ここには親子関係の原点である「愛情」で満たされているように感じます。
子どもは、心身の成長とともに心も成長します。ですから、ちょとした些細なことで不満を述べたり、怒ったり
します。しかし、これも人として成長する為に身につかなければならない「自我の確立」の一つの現れでもあ
ります。このことをしっかりと受け止める場所こそ家庭ですね。
豊里中のみなさん。みなさんが、今ここに生きていることは、みなさんを取り巻く大勢の大人たち、取り分け
みなさんの保護者の方々が、みなさんを大切に育ててくれたことを決して忘れないでください。
さて、14日(月)は成人の日です。豊里中を卒業した方々も成人となる人がいます。
本当に、おめでとうございます。みなさんが成人となることは、社会人として責任を持つことになります。
その責任の第1として、「育ててもらった恩」を今度は、みなさん一人一人のやり方で「恩返し」をしてくださ
い。これこそが、大人になった証しです。そして、この日本に生きる誰もが、優しくいたわり合う社会づくりに
貢献できるようにしましょう。期待しています。