明日は、勤労感謝の日です。この日は、国民の祝日に関する法律によると、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに
感謝しあう」ことを趣旨としています。この点は、日本国憲法にある「国民の義務として、教育の義務(26条2項)・勤労の義務
(27条1項)・納税の義務(30条)」の一つに関係していますね。この事は、生徒の皆さんは、社会科の公民で学習する内容で
すから、しっかり覚えておきましょう。
さて、日本人にとっての「働く」は、日本語で「はた」を「らく」にするという解釈をして、周りの人に楽になってもらう、楽しんで
もらうという意味が込められています。例えば、会社で何か物を渡すときにもちょっとした気配りをしてあげる。その気配りのお
陰で相手の人の仕事が楽になる。こんな些細なことも素敵な「はたらく」事ですね。
自分の為だけに働くと思うと行き詰まりますが、みんなを喜ばす為だと思うと、ちょっと仕事への取り組み方も変わるのではな
いでしょうか。
そこで、生徒の皆さんには、日頃みなさんの為に「働いている」家族の人たちに是非、感謝の気持ちを忘れないで欲しいと
思います。宜しくお願いします。
ところで、働くということを考えるとある画家を思い出します。その画家は、ミレーです。彼は、『農民画家』として、農民の生
活風景を描き続けました。彼の作品は教科書などで見たことがある人も多いと思います。「働く」ということを素晴らしい絵にし
ている作品を見てください。勤労感謝の日を前にして……。
◆晩鐘 ◆種をまく人 ◆落穂拾い